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2022/05/09 15:21


パタゴニアには街の名前にもなった「カラファテ」というパタゴニアを代表する植物があります。
パタゴニアの人々が愛してやまないこの花は、春は黄色い花が咲き秋はブルーベリーのような実を実らせます。

そしてパタゴニアにある神話には「カラファテの実を食べたものは、必ずここに戻って来る」という有名な言葉が残されています。

この言い伝えは、現在はほぼ滅亡しているというパタゴニアの先住民、テウェルチェ族の神話が今も伝わっているものです。


「カラファテ」はテウェルチェ族の族長の娘で、金色に輝く目を持つ部族で最も美しい娘でした。

ある日カラファテはライバル部族にいる青年と出会い、たちまち恋に落ちてしまいます。

ライバル関係にある両部族は二人の関係を認めなかったため、二人は駆け落ちを考えるのでした。

族長がそのことを知るとすぐにシャーマン(祈祷師)に相談して、シャーマンは呪術でカラファテをトゲに覆われた小さな木に変身させてしまいました。

カラファテの金色の目はその木に咲く黄色い花となりました。

青年が花に変身したカラファテを見つけ、トゲに覆われた黄色い花に変身したカラファテを抱きしめました。

血まみれになった青年を見て罪悪感からシャーマンは、カラファテの黄色い花に血まみれになった青年を青紫色の木の実に変えて、二人が離れ離れにならないようにしたのでした。

この神話から、カラファテの実を食べた人は呪術にかけられたように、パタゴニアの地に再び戻ってくると言われるようになりました。


このパタゴニアの神話をアクセサリーにしようと考えてみました。

花と実は補色関係にあり、コントラストが映えるアクセサリーです。