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2022/05/23 15:25


藤袴(ふじばかま)は古くは日本書紀、万葉集や古今和歌集、源氏物語など多くの古典にも登場する何とも和心をくすぐられる花で、秋の七草の一つとされています。

「尾花(おばな)」「女郎花(おみなえし)」「撫子(なでしこ)」「桔梗(ききょう)」「萩(はぎ)」「葛(くず)」、そして「藤袴(ふじばかま)」が秋の七草と呼ばれています。

因みに「尾花(おばな」は「薄(すすき)」の別名です。


遠い昔から日本人にとって馴染み深かった「藤袴」、実は環境省から準絶滅危惧種に指定されている、今となってはかなり貴重な花なんです。

この藤袴には、室町時代の歌人である飛鳥井正親(あすかいまさちか)が著した古今栄雅抄(こきんえいがしょう)の中に伝説が残されています。

「その昔、秋雨が降る夕暮れに、とても美しい姫が泣きながら野辺をさまよっていました。

この世のものとは思えない姫の姿に里人達は皆近付くことさえできませんでした。

雨の一夜が明けると、姫の姿はどこにもなく、かわりに名も知れぬ可憐な薄紫色の花が咲いていました。

里の人達は、あの姫はきっとこの花の精に違いないと思い、姫がはいていた藤蔓(はなつる)で織った袴にちなんで、その花を藤袴と名付けました。」


この日本人に愛されてきた藤袴を、藤袴の花と和柄の生地を組み合わせた和モダンなアクセサリーを考えてみました。

いかがでしょうか。